1.2 政策検討小委員会
委員長 谷本 健二
当小委員会は、
JBMA標準化推進に関する事業計画の策定、予算審議、その他委員会活動の円滑な運営を目的として、諸事項の日常的ステアリングを行っている。委員構成は、各小委員長、
TF、WG、研究会の主査、関係の深い各部会、並びに工業技術院標準部機械規格課の担当官も正委員として参画を戴き、原則毎月開催の基に活動している。 ’97年度の活動成果1)
’97年度政策検討小委員会基本方針2)
’97年度の具体的活動の成果’98年度の活動方針
’98
年度は、標準化中・長期計画の2年度目に当たり、活動計画をベースに諸活動の確立実施が期待される重要な年である。下記重点項目に基づき、活動を推進する。
(参加し易く、自由で開かれた委員会へ)
1.2.3 各WGの活動概況
1.2.3.1 広報WG活動報告 主査 高橋 厚
(1)
発行された「標準化ニュース」@第
30号(1997年5月発行)A第
31号(1997年10月発行)
(2)
標準化委員会のホームページ構築活動1. 1997
年10月17日(金)第
52回政策検討小委員会(9月12日)における政策検討小委員会の席で、ホームページ構築の要請があり、その実現のための会議を持った。取りあえず小町委員(松下電送株式会社)の個人所有のサーバーをお借りして、プロトタイプを構築することに決定。2. 1997
年12月15日(月)第
3. 1998
年1月
1.2.3.2 オフィスCALS研究会
(1)
活動の概要昨年度の標準化中長期計画WGの答申を受けて、今年度から新たに研究会としてスタートをした。工業会の活動の中で
活動の位置づけ、方針、方向性についての検討をした上で
5テーマの検討を行い、来年度の課題として「電子マニュアル」を取り上げるとともに、さらに調査活動を継続することとした。
(2)
活動の方向性CALS
を進める上で前提となったのは、企業間の連携ということであった。活動の目標を次のように掲げた。
オフィス
CALSの活動は、プロセスの標準化を通して、をはかり、
をすることである。こうした前提のもと、いくつかの課題について検討を進めた。
(3)
テーマの検討5
つのテーマについて検討を行った。特にユーザマニュアル、サービスマニュアル、部品標準化を中心に検討がなされた。
@ユーザマニュアルの標準化
複写機のユーザーマニュアルは普段はほとんど見ることはない。マニュアルレスのプロセスになっている。しかし、多機能機、カラー機の場合は事情が異なる。多機能機は、コピー・
FAX ・プリンターのモード切り替えが分かりやすくなれば従来機の利用ノウハウで事足りるのではないか、という意見もあるが、環境設定やトラブルなどに関しては、プリンタ・FAX並のマニュアルがやはり必要である。また、カラーのエデイテイングについては、各社の操作内容がまちまちであると言う問題もあるが、ユーザにとってマニュアルの標準化は必要である。ユーザーマニュアル標準化の意義としては、ユーザにとって用語統一・使い勝手の点で有益であり、多機能機、カラー機などを見据えた今後の協調的活動の基盤の一つになると思われる。更に将来的には、ネットワークを介して情報提供を行ったり、故障診断など各種のサービスを実施していくに際しても、基本的な問題としての用語・プロトコルをクリアしておくことは重要であり、その上で各種のサービスの実現が可能になる、という点で重要度が高い。
Aサービスマニュアルの標準化
マルチベンダ環境でネットワーク接続が始まると、プロセス連携が課題となるサービスマニュアルが重要な課題として浮かび上がる。ただ要求が具体化しておらず、実施するには各社間で基本的な情報交換が必要などの基本的枠組みについての合意が必要という大きな問題がある。
ただし、プリンターと複写機の境界が見えなくなった時にはパソコン業界、プリンター業界との共通のサービス機能が要求されるようになり、その場合には複写機メーカーは新しい体質獲得が要求される可能性が出てくる。
一方で、パソコン関連機器のサービスを複写機業界から行うケースについてはもっと現実的であろう。複写機業界のコアコンピタンシの一つは既に築き上げた顧客との密接触サービスを可能とするサービスネットワークである。このサービスネットワークにパソコン、ネットワークのサービス機能を付加することは十分ありえる。そのために、サービスマニュアルを各パソコンメーカーと共通で作り上げる必要が生じてくる。
CALS的な発想に立てばサービス技術情報のタイムリーな提供の仕組み、業務委託と決済に絡むビジネスプロセス作りも合わせて取り組むという検討も必要であろう。実現には、サービス業界・パソコン間連業界の両方についての協調が必要であり推進は容易ではないが意義はある。
B金型情報交換の標準化
金型は特定の専門業者へ外注することが多いが、その時の情報のやり取りは各メーカー
課題は
3次元CADの世界ではメーカーのツールの機能アップに標準が追いついていけてないこと、標準として利用できる範囲が限られることである。もう一つテーマとして難を言えば、われわれの業界に固有の問題とはいえないことで、取り組んだからと言ってイニシアテイブを取れるか、最後まで責任を負えるかが不透明なことがあげられる。
(4)
次年度計画以上の検討を経て、オフィス
組織としては、政策検討小委員会の下に、電子マニュアル共通化
WGを新設する。一方オフィスCALS研究会は、CALS/EC(電子取引)を含む事務機械分野のプロセス改革の課題を引き続き検討する。以上の方針のもとに、98年度の事業計画案を次のようにまとめた。@マニュアル
WG・事業の目的
複雑化しているカラー機、複合機、ページプリンタ等の電子化マニュアルの実用化実験を行う。
複写機のカラー化、多機能化に伴い、操作が複雑になるに従いマニュアルの分量が従来に比べて多くなっている。ユーザが、従来の複写機感覚で簡単に使いたい場合にも、分冊化されたり、厚くなったマニュアルでは、手軽にマニュアルを見て操作するのが難しくなっている。また、メーカーにとっても制作の時間と手間とコストが大幅に増加している。また多機能化に伴い問い合わせが増えており、それを反映したマニュアルの改訂も考慮する必要がでている。
電子マニュアルは、こうしたマニュアルへの様々な要望を解決できる手段として期待されている。業界として共通の基盤を提供することで、業界全体の
CS(顧客満足度)の向上が期待され、また将来、故障診断と結びついたサービス提供の実験など様々なサービスへの展開も期待される。こうした作業の枠組みとしても検討される。・事業の内容
共通の基盤によるマニュアル情報の提供の可能性について検討を行い、実験的に実施を行い、将来の展開を検討する。(
2年継続後、見直しをする)(初年度)
マニュアルに関する問題点の整理
情報の共通化の枠組みの検討
サンプル作成
情報提供のテストと評価
(第
2年度)情報提供の仕組み作り
サンプルの作成(第
2次)
Aオフィス
CALS研究会・事業の目的
事務機械工業会の会員間及びユーザ、関係業種間のプロセス改善に関する課題探索を行う。対象は、
・事業の内容
CALS/ECの事務機械工業会での適用について、会員企業間、関連業界間、及びユーザとの間でのニーズについて調査および、国内外の動向についての調査を行い、課題とその解決方法を提示する。
EC
実用化実験に関する調査関連業界とのニーズ調査
ユーザとの間のニーズ調査
課題と解決方法の提案
[p1〜p13][p14〜p18][p19〜p23][p24〜p28] [p29〜p31][p32〜p36][p37〜p40][p41〜p47][p48〜p50]
Last Up Date 2002/07/23
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