JBMS-88
JBMS-88は用紙からの紙粉の脱落量を数値化する手法の規格です。 紙から脱落する紙粉は、機内汚染を引き起こすとともに、装置の給紙ローラーに堆積して給紙不良や重送を発生させます。 従来、ISO、JIS、TAPPIなどの規格には、紙粉脱落量を測定する手法はありませんでした。 今回規格化したこの手法により、短時間に紙粉の脱落量を測定することが可能になりました。
JBMS-88は20cm×5cm程度の紙を専用のPLMR*標準ローラーを使用して、表面を10cm擦るだけで測定できます。 紙粉脱落量の指標となるA値は、測定された摩擦力変化をJBMIA提供のEXCELシートで処理することにより、出力されます。 A値の大きさによって、紙からの紙粉の脱落量が判定できます。
詳細は JBMS-88 をご覧ください。
- 測定用のPLMR標準ローラーはJBMIAより購入いただけます。 こちらからお申込みください。
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また、測定に関しては
委託試験機関として新東科学(株)に依頼いただく か、
その他の測定機関含めJBMIAよりご紹介することも可能です。
JBMS-88の効果
JBMS-88で測定される摩擦係数変化率A値は、紙粉脱落量の指標となります。 製品開発時の対応用紙の規定、市場における紙の問題の解明にご活用いただけます。
本手法を用いることで、「人に地球に機械にやさしい紙」すなわち環境にやさしい紙が広まることを期待します。
JBMS-88制定の歴史
2013年 | 事務機器メーカー6社が集合し,紙から脱落する紙粉の数値化の開発に合意 | |
2016年 | 新潟大学 トライボロジー研究室による紙粉脱落量検出方法の研究開始 | |
2018年 | 紙粉脱落量評価手法確立 | |
JBMIA標準化センター紙評価標準化WG発足(14社1大学) | ||
2019年 | JBMS-88 制定 | |
2020年 | 改正 |