UDガイド JBMA |
200.10.10 UD小委員会発行 | |||||||
UD配慮を必要とする機器(E&IT),ソフトウェアの設計基準 (このガイドは、リハビリテーション法508条アクセシビリティスタンダード(2000.3.31案)に準拠) | ||||||||
◎機能的な基準 1.視覚に頼らないで使用可能な操作と情報検索の方法(機能)を持つ 2.弱視(20/70)でも使用可能な機能または代替機能を持つ(音声,拡大プリント代替機能等) 3.聴力を必要としないで使用可能な機能を持つ 4.難聴でも使用可能な音声増幅機能を持つ 5.言語障害でも発声(発語)しなくて使用可能な機能を持つ 6.肢体(4肢)障害でも使用可能な機能を持つ(微調整や同時操作を避け,動作に制限のある手の届く範囲と力) |
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◎一般的な要件 1.色だけで情報の伝達、動作表示、応答の要求、視覚的要素の区別をしない 2.車椅子から操作する場合、動作に制限があっても操作可能な操作部の位置(データ有) 3.表示の点滅速度は2HZ以下で見やすく 4.応答時間間隔を調節できる(少なくともデフォルトの5倍) 5.ユーザーの指紋等の生物識別を必要とする場合は代替手段がある 6.タッチ操作では、義肢等で人体を接触しなくても操作可能か、代替手段がある |
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◎入力のユーザーインターフェイス 1.制御装置およびキーは、動作させなくても触覚による識別ができる 2.制御装置、キーの状態を視覚で識別できまた触覚か音声でも識別ができる 3.操作部は片手で操作でき、軽負荷で力量(5ポンド)で操作できる操作方法(義肢) 4.キーによる全ての操作ができる 5.キー操作のリピート遅延調節ができる(遅延は少なくとも2秒、リピード速度1文字あたり2秒) |
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○遠隔通信機能 1.音声通信機器とTTYとの接続,、TTYと音声とを切り替えできる 2.TTY(テキスト電話)の標準信号を使用する 3.TTYとの互換性を持つ 4.応答時間間隔が調節できる(すくなくともデフォルト設定の5倍) 5.発話者識別機能があっても利用できる 6.音声のボリューム制御ができる(20 dBまで調整可能) 7.受信音量調整のデフォルトへの自動リセット 8.出力の無線結合手段を提供する(補聴器等) 9.補聴器等への干渉、最低限のレベルまで(ノイズ等)抑制 |
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○ビデオまたはマルチメディア製品 1.TV、ディスプレイへクローズドキャプションを表示する 2.副音声機能を持つ 3.キャプション表示機能を持つ 4.音声による説明機能を持つ 5. 代替テキストと音声を切り替えできる |
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○情報端末およびトランザクション機器(ATM) 1.支援技術を標準で持つ 2.音声出力の中断機能を持つ 3.音声出力の調節機能を持つ |
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○支援技術との互換性 1.標準コード(信号)を使用する 2.標準規格の接続端子を使用する 3.オペレーションシステムのソフトは支援技術へ影響しない 4.音声出力は標準コネクタと標準信号を使用 |
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○情報、文書、およびサポート 1.製品のサポート文書の代替フォーマット(HTML等)を提供する 2.ユーザーへのアクセシビリティや互換性機能の説明情報を提供する 3.サポート・サービスが通信で利用できる |
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◇ソフトウェア 1.キー入力操作ができる 2.支援技術と既存の機能に影響を与えない 3.対話型I/Fでは常に入力箇所を表示する(支援技術でも表示) 4.ユーザインターフェィス要素の情報を支援技術でも利用できる 5.イメージによるI/F要素、状態の表示は、支援技術のテキストに関連付ける 6.イメージはアプリケーション全体を通して整合している 7.テキストは支援技術をサポートし、内容、入力位置、属性が含む 8.コントラスト設定のための8色の前景色と背景色が選択できる 9.個々のアプリの表示属性を回避できシステム全体の設定が維持できる 10.電子書式を使用する場合に容易にアクセスができるかまたは代替方法がある 11.動画や動くテキストを静止できるモードがある |
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◇ウエブベースの情報またはアプリケーション(W3CのWAI参照) 1.全ての非テキストの内容を説明するテキストを"alt"や"longdesc"で提供する 2.全ての情報は特定の色の識別に依存しない 3.テキストや自然言語が変更された場合に明確に識別できる 4.文書の構成は、関連するスタイルシートを使用しなくても読み取れる 5.ウェブページは、動的な内容が変更されたらキャプション等に更新する 6.長いテキストリンクはサーバー側のイメージマップサイドに置く 7.イメージマップはできるだけサーバーよりもクライアントサイドのものにする 8.データテーブルは、行および列ヘッダを識別できる 9.データテーブルはHTMLリンクによりデータセルとヘッダセルを関連付ける 10.フレームにはテキストの見出しを付ける 11.ページは特定のプラグがなくとも使用でき、または代替のテキストを提供する 12.マルチメディア表示に代わる同等の代替表示は、元の表示と同期させる 13.ナビゲーションリンクへの対応、リンクの反復を省略できページ内容を読める |
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※支援技術(Assistive technology): 商品化,修正,カスタマイズされているかを問わず, 障害者の機能的能力を向上,維持,改善する目的で通常使用される,製品,機器部品, またはシステム。(音声読上げや画面拡大ソフトウェア等) |