WGA主査 大坪 直彰
3.7.1 活動概況
7813(金融取引カード)の見直しについて審議を行い、FCD処理を完了した。
3.7.2 今後の主要課題
7813の見直しについて、今後FDISを実施し、国際標準化が完了すれば、本WGは解散する見通しである。
主査 加藤 俊幸
3.8.1 審議対象コンタクトレスICカード
英語表記 |
略語 |
日本語表記 |
ISO/IEC番号 |
審議組織 |
参考通信距離 |
Close-coupled |
CICC |
密着型 |
10536 |
WG8/TF1 |
2 mm |
Proximity |
PICC |
近接型 |
14443 |
WG8/TF2 |
10 cm |
Vicinity |
VICC |
近傍型 |
15693 |
WG8/TF3 |
70 cm |
3.8.2 審議概要
3.8.2.1 密着型
1995年の10536-4のCD化以後、TF解散。
(1) ISO/IEC 10536-1 物理的特性(Physical characteristics)
・1992年9月出版
(2) ISO/IEC 10536-2 結合領域の寸法及び位置(Dimensions and location of couplingareas)
・1995年12月出版。2000年に5年周期の改訂の時期であるが,変更しない方向としている。
(3) ISO/IEC 10536-3 電気信号及びリセット手順(Electronic signals and reset procedures)
・1996年12月出版。2001年に5年周期の改訂の時期であるが,変更しない方向としている。
(4) ISO/IEC 10536-4 初期応答と伝送プロトコール(Answer to reset and transmission protocols)
・1995年時点より2nd CD化の予定で留まっている。
(5) ISO/IEC CD 10373-4 テスト方法(Test method)
・現状,優先度低く,CD投票後の段階で留まっている。
3.8.2.2 近接型
審議は1994年から開始,1999年10月に最終のパート4のCDが完成した。今後の新たなパートの審議計画は無い。
(1) ISO/IEC 14443-1 物理的特性 (Physical characteristics)
・FDIS投票(2000年3月締切り)終了し、IS化の見込み。日本は賛成で投票。
(2) ISO/IEC 14443-2 電波出力と信号インタフェース(RF power and signal interface)
・FDIS化を確認(2000年2月)し、投票開始待ち中(2000年2月末時点)FCD投票で日本賛成で投票。
(3) ISO/IEC 14443-3 初期化と衝突防止(Initialization and anticollision)
・FDIS化が決定(2000年2月)し、投票開始待ち中(2000年2月末時点)。FCD投票で日本は、賛成で投票。
(4) ISO/IEC 14443-4伝送プロトコール(Transmission protocol)
・FCD化が決定(2000年2月)し、投票開始待ち中(2000年2月末時点)。CD投票で、日本は賛で投票。
(5) ISO/IEC 10373-6テスト方法(Test method)
・FCD化が決定(2000年2月)し、投票開始待ち中(2000年2月末時点)。CD投票で、日本賛成で投票。
3.8.2.3 近傍型
審議は1997年から近接型から独立して開始し,1999年10月に通信プロトコールのCDが完し,基本的な仕様の審議は終了した。今後は,補足的な拡張のコマンドを検討していくこととした。
(1) ISO/IEC 15693-1 物理的特性 (Physical characteristics)
・FDIS投票開始待ち(2000年2月末時点)。
(2) ISO/IEC 15693-2 電波インタフェースと初期化 (Air interface and initialsation)
・FDIS化が決定(1999年10月)。FCDで日本は技術的コメントがあり、反対で投票したが、決された。FDIS投票(2000年3月締切り)終了し、IS化の見込み。
(3) ISO/IEC 15693-3 衝突防止と通信プロトコール(Anticollision and transmission protocol)
・FCD化が決定(2000年2月)し、投票開始待ち中(2000年2月末時点)。CD投票では日本賛成で投票。
(4) ISO/IEC 15693-4 拡張コマンドとセキュリティ特性(Extended command set and securityfeatures)・2000年2月より,審議開始。
(5) ISO/IEC 10373-7テスト方法(Test method)
・FCD化が決定(2000年2月)し、投票開始待ち中(2000年2月末時点)CD投票で、日本賛成で投票。
3.8.3 平成12年度のWG8関連国際会議と国内からの出席予定数
−WG8
2000年7月(デンマーク)、2000年10月(日本)、2001年2月(未定)各4名および、2000年7月は、プロジェクトエディタとしてさらに1名追加出席の予定。
−WG8/TF3
2000年7月(デンマーク)、2000年10月(日本)、2001年2月(未定)各4名
主査 斎藤八郎
3.9.1活動状況
a) 国内委員会
平成11年度はISO/IEC11693、ISO/IEC11694-1、ISO/IEC11694-2、ISO/IEC11694-の定期見直し等のため、6回の国内委員会を開催した。
b) 国際会議は下記の2回開催され、WG9国内委員会から述べ13名が参加した。
@1999年5月16日 米国 シカゴ 7名(国際コンビナー、セクレタリーを含む)
A1999年10月6日 米国フェニックス 6名(国際コンビナー、セクレタリーを含む)
c) 国際規格の審議状況と主要成果
@ISO/IEC 11693の定期見直し。
CD投票結果反対無しで承認され、FCDの審議・投票(99-09-27締め切り)結果反対無し、コメント無しで承認され、FDIS投票手続きをした。(投票締め切り:2000-03-069)
AISO/IEC11694-1の定期見直し。
CD投票結果反対無しで承認され、FCDの審議・投票(99-09-27締め切り)結果反対無し、コメント無しで承認され、FDIS投票手続きをした。(投票締め切り:2000-03-06)
BISO/IEC11694-2の定期見直し。
CD投票結果反対無しで承認され、FCDの審議・投票(99-09-27締め切り)結果反対無し、コメント無しで承認され、FDIS投票手続きをした。(投票締め切り:2000-03-06)
CISO/IEC11694-3の定期見直し。
定期見直しと審議を行った結果、編集上の訂正のみで、内容にほとんど変更がないことら、CD投票をスキップして、FCD投票にかけることが承認され、投票手続きをした。(投票締め切り:2000-03-13)
3.9.2 今後の主要課題
引き続き下記規格の定期見直し処理を行う予定
・ISO/IEC 11693 :FDIS投票の実施と投票結果の処理
・ISO/IEC 11694-1:FDIS投票の実施と投票結果の処理
・ISO/IEC 11694-2:FDIS投票の実施と投票結果の処理
・ISO/IEC 11694-3:FCD投票の実施と投票結果の処理
・ISO/IEC 11694-4:定期見直し作業の実施とCD投票手続き
3.9.3 2000年度国際会議予定
2000年10月24/25日 日本 (横浜)
吉岡 隆雄
3.10.1 活動状況
1999年7月9日 米国 ニューヨーク市
1)テスト・メソッド
・議論の背景
現行のルールでは、WG1と他のベース・スタンダード作成WG間とで、ベルリンでのSC17全体会議以来、以下の問題で、標準化作業が非効率であるとの指摘があった。このため、急遽OWGの開催となった。
@標準の作成のタイミングが遅くなる。
Aインテグレーションの過程でコンフリクトするなどの問題が生じる。・結論
WG4コンビナーから修正案の提出があり、審議の結果以下の結論となった。
@Editorialはベース・スタンダード作成WGの責任とする。
Aコンパチビリティとコンシステンシの確保(oversight)はWG1の責任とする。
Bテスト・メソッドに関する、ベース・スタンダード作成WGから、WG1および SC17事務局への報告は、WDができしだい、直ちに行うものとする。
具体的には、N1554として秋のSC17(Phoenix、U.S.A.)に提案され、改定 N1554を新テスメソッド・プロセジャとすることとなった。2)CO-EXISTENT TECHNOLOGIES
アンケート結果を踏まえ、OWGとして、以下のように扱うこととなった。
@全ての技術はそれぞれ対等に扱われる。
A新技術あるいは既存技術の改定で、コンフリクトする場合は再度議論する。
Bしたがって、このための新たなWGを発足することはしない。3)IINs and AIDsの使用
両件とも、技術的にではなく、アプリケーション事項として扱われ、光カードも含め、カード発IDとみなされるものであるとの同意があった。
4)パテント
パテントについてのルールをISO参加メンバーに周知するため、SC17全体 会議において、「ナショナル・ボディを通じ、周知徹底する。」こととなった。
3.10.3 平成12年度国際会議予定
未定。ただし、OWGは、今後、SC17のマネジメント・グループとして位置づけられ、必要に応じて招集されることとなった。
主査 牧野 忠由
表記ISO/IEC JTC1 SC17/WG10(以降SC17/WG10)委員会では運転免許証及び関連する資料に関する国際標準化活動を行っている。
我国で現在用いられている運転免許証の国際対応は、1949年9月に締結したジュネーブ協定に基づいた運用が主管部門である警察庁の管理下で行われている。
SC17/WG10は、この運用上の内容に関する標準化は行わず、運転免許証製作上の技術的項目に関して国際標準化を行い、関連官庁へ提示することを目的としている。
@ SC17/WG10設立までの経過
SC17/WG10設立のきっかけは1996年10月にソウルで行われた第9回JTC1/SC17プレナリー会議で米国代表より運転免許証の国際標準化に関する提案である。この経過を受けてJTC1/SC17国内委員会では準備委員会を設け、国内体制審議を行い、国内委員会事務局は新交通管理システム協会(UTMS)に設置すること、JTC1/SC17委員会内部にSC17/WG10を設立する案件に関しての日本意見は賛成とすることがまとめられ、JTC1/SC17国内委員会、また同委員会の上部機関であるJTC1国内委員会、さらに関係省庁の承認を得た。以降、1997年10月、開催された第10回JTC1/SC17プレナリー会議1998年10月開催された第11回JTC1/SC17プレナリー会議での審議経過の下、1998年11月NWP投票がJTC1/SC17国際事務局より行われた。この投票結果は1999年3月に公表され、15カ国が賛成を行い、SC17/WG10設立が正式に承認され、わが国では正式にSC17/WG10国内委員会を発足させることとなり、UTMS及びSC17国内委員会事務局である日本事務機械工業会(JMBA)に対し委員としての参加募集を行い、電機関連、印刷関連及び監督官庁三分野18組織の審議体制がまとまった。
A 99年度活動概要
A-1 SC17/WG10国際会議の構成
今までに開催された国際会議への参加国は、フランス、ドイツ、日本、韓国、南アフリカ、スウェーデン、イギリス、アメリカの8カ国である。国際会議の役員は、議長にアメリカのJohn Rodakis氏が、セクレタリーとしてドイツのJuergenWehnert氏が、さらにプロジェクトエディターとしてアメリカのGeoff Slagle氏が選任されている。
A-2 SC17/WG10の検討範囲
2回開催された国際会議上で、各国は各国の運転免許行政をめぐる各様の国情を説明しながらスコープの論議を行い、以下内容でほぼまとまりつつある状況にある。
我国としての基本的スタンスは、現在運用されている運転免許証に関する各種国内法規に反することなく国際標準が規格化される方向で、かつ国際的な運用に資する方向の模索を行い、提案を行っていくこととしている。しかし、すでに数年前から検討を進めている欧州の考え方、米国における各州各様の運転免許証の統一化というフェーズの課題、風俗/習慣による差異など、各国で使い易い国際規格化の制定には国際間の密接な協調が必要と考えられる。
今後の会議予定
国内会議 00年2月25日 UTMS
国際会議 00年3月13〜14日 ロンドン(英国)