1.4.2 UI用語WG

(1) 活動概況 

@複写機基本用語の継続検討

・平成10年度の活動から引き続き検討用語となった4つの用語について、評価を交えながら検討を行った。評価については、平成10年度の評価が複写機使用初心者を対象としたのに対し、平成11年度の評価では複写機使用経験者を対象に初心者と同じ評価を行った。

A画質・カラー用語の検討

・画質やカラー調整に関する用語について、標準化検討を行った。

Bユーザーの目に触れる部位名称

・ユーザーが見るあるいは直接触れる各部位の名称について、標準化検討を行った。

C「節電」に関する問題提起

・平成10年度に決定された用語「節電」の運用について問題が生じており、その問題提起をUIデザイン小委員会に対し行った。

(2) 主要成果 

@複写機基本用語の継続検討

・複写機経験者対象の用語評価

各社20名ずつのモニターを募り、合計約140名で各社同じ評価を行うことができた。

・経験者対象評価の結果と初心者対象評価の結果を踏まえ、4つの継続検討用語のうち2つを標準化し、残り2つは標準化用語から外すことになった。

新たな標準化用語)・「ソート(1部ごと)」・「スタック(ページごと)」または「グループ(ページごと)」

A画質・カラー用語の検討

・平成12年2月現在、12用語について検討中である。

標準化候補 例)「文字」・・・文字原稿のコピー適したモードの名称

Bユーザーの目に触れる部位名称

・平成12年2月現在、22用語について検討中である。

標準化候補 例)「自動カラー」・・・原稿の色を自動的に判別し、フルカラーまたは白黒ちらかでコピーする機能

C「節電」に関する問題提起

・エネルギースター適応機種対象としたところに問題が生じていたため、適応外であっても「節電」を使用可能となるよう小委員会に働きかけた。

・結果、エネルギースター適応機種対象ではなく、節電効果がえられるモードに対し「節電」が使用可能となった。

(3) 今後の活動

@UI用語作成ガイドラインの作成

・ユーザーにわかりにくい用語を生み出さないための基準作りを行う。

A画質・カラー用語/各部位名称の継続検討

・平成11年度の活動で、各社間で大きな食い違いのある用語や、わかりにくいと思われる用語を検討していくため、評価を行う。

B応用機能名称検討

・既に一般的になっていると思われる画像編集やデジタル処理的な機能についての標準化試みる。

C標準化用語のJIS化検討開始

・標準化を行った用語に対し、JIS化への検討を開始し、その準備をする。