[p1〜p13][p14〜p18][p19〜p23][p24〜p28] [p29〜p31][p32〜p36][p37〜p40][p41〜p47][p48〜p50]



1.6 PDL開発検討小委員会 委員長 小町 祐史

(1) 平成9年度活動概況

平成8年度の報告書に示した今後の活動:
  “このような動向調査を行うと共に、既存の
DPALDPA(IPP)の機能の調査研究を行い、
  その結果に基づいて、対応する標準化団体に対するコメント発信を行う。特に
LPDA(IPP)
  については今後の必要性を配慮して、JIS/標準情報として公表するための原案準備を行う。”

 以上の実行に重点を置き、
IETFで開発されているIPP(Internet Print Protocol)の翻訳原案の作成を中
心課題として活動を行った。

 

Web環境の普及により、フォント情報をも交換の対象とするという要求が高まり、W3C(World Wide Web Consotium)ではWebフォントの開発が始まっている。ISO/IEC JTC1/WG4(以前のISO/IEC JTC1/SC18/WG8)では、以前からのコンセプトの下にフォント情報交換関連の規格開発を行っている。これらの標準化動向の調査研究も行った。

(2) 主要成果

平成9年度の活動の主要成果は、IPPの翻訳原案であり、附属資料Aにその全文を掲載する。この翻訳は、標準情報(TR)として公表することを目指したTR素案に位置づけられる。

 
SPDLに関連するフォントについて、W3CISO/IEC JTC1/WG4での標準化動向を調査研究した。その結果を附属資料Bに示す。

 

(3) 今後の活動

  1. IPPの標準情報(TR)としての出版

 1997年度にほぼ完成したIPPの翻訳素案を標準情報(TR)として出版することを目指す。そのために必要となる次の作業課題がある。

  ・
TRとする原規格の選定
   
1997年度の翻訳対象の版の後の版が既に公開されている。最新版として1997年度翻訳
   対象版との差異を調べ、それが特に大きくなければ、
1997年度の翻訳結果をTR素案と
   して利用する。

  ・TR原案のファイナライズJIS Z 8301に従った表記を改め、解説を加える。
  ・版元との権利調整

  ・TR原案提出と情報部会の対処

 
 これらの作業を、
1998年度に設立を予定しているINSTACの電子出版技術の委員会において行い、6月末原案提出を目指す計画を策定中である。

 

  1. 未完成の作業

  SPDL開発検討小委員会の活動の中で検討しながら、未完成となっている次の課題がある。そ
 れらに対する要求はなくなったわけではなく、今後の市場動向をウオッチして、対応を考えるこ
 とが望まれる。



 

1.7 DSL開発検討小委員会 委員長 小町 祐史

 

(1) 活動概況

@委員会の設立

次に示す背景と目的とをもって、単年度活動の委員会としてDSL開発検討小委員会を設立し、その活動を開始した。
[背景]

- ISO/IEC 10179: DSSSLが出版された(1996-04)。対応JISの原案も今年度に完成予定。

- 実装規約小委員会で日本語組版の実装規約がまとまりつつある。

- USAのソフトメーカが,WWWへのDSSSL導入を計画。

- DSSSL実装のためのJADE Projectが活動を開始(USAUK)

- W3Cの作業グループがDSSSLの検討を開始。

- 日本語文書のスタイル情報交換への要求が高まっている(特にインタネット環境)

[目的]

インタネット等の情報交換環境において、日本語文書の文書スタイルを保存した文書交換を容易にすることを主目的とする。国際規格 ISO/IEC 10179(DSSSL)を用い、実装規約小委員会WG1で開発した日本語文書の組版指定実装規約に基づいて、文書スタイル指定を行、文書構造変換指定を行って、それをフォーマッタに受け渡してフォーマティングを実行する処理系を実装するためのガイドラインを作成する。

 

  1. 委員会の開催
    委員会設立以降
    , 年度末までに7回の会議開催を行った。

 

(2) 主要成果

@活動報告書

本小委員会の活動内容の詳細は, 次の本委員会活動報告のWebページに掲載済みである。
http://www.y-adagio.com/public/reports/dsl/rep_dslc.htm
 JBMA標準化委員会のWebからそこへのリンク設定も行う。

 

2) DSSSL処理系ガイドライン

次に示す構成のDSSSL処理系ガイドラインの作成を行った。この内容については、本小委員会の報告書の附属資料A.にその全文を掲載する。

0. 前書き
1. DSSSL概要
1.1 SGML
1.2 DSSSL
 1.2.1 構造変換
 
1.2.2 スタイル指定
1.3 関連する規格と動向
2. Jadeとは
2.1 文書交換系におけるJadeの位置づけ
2.2 現バージョンのJadeの機能(サポートしてある機能の一覧表)
2.3 新機能の追加方法(量が多い場合は, CD-ROMにいれる。)
3. Jadeの日本語拡張例
3.1 ルビ
3.2 圏点
3.3 割注
3.4 プログラム説明
3.5 使い方
4. 今後の課題
4.1 構造変換
4.2 他のフォーマッタ計画
4.3 その他のサポートツール
4.4 DSSSL指定
付録

A. Jade

B. Jade拡張機能

C. 添付CD-ROMの内容

 

(3) 今後の活動

97年度の活動だけで本委員会は終了するが, DSSSL処理系ガイドラインの原稿を完成するためには、さらに23回の委員会での審議を必要としている。それに加えて、DSSSL処理系の原作者との交渉、および執筆原稿を出版物とするための作業がさらに必要である。

これらの作業を、1998年度に設立を予定しているINSTACの電子出版技術の委員会のAd-hocにおいて行う計画を策定中である。

 



1.8 要素機器の分類・定義TF 主査 金子 修一郎

(1)平成9年度の活動

@活動の狙い/目標

A平成9年度活動状況/成果

  1. サリュテーション・コンソーシアム、IETFなど標準化組織の技術スタディを行い、すでにこれらの標準化組織で検討済みあるいは検討中のものについてはJBMAで敢えて作業項目として取り上げる必要はない。
  2. 「機器の接続性に関する問題」について、再度“何が問題か”を明確にする必要があることを政策小委員会に提案した。その結果、要素機器分類・定義TFを終結し、TFの課題として「事務機器の接続性問題検討」を行うことになった。

B問題点/課題

  1. シングルベンダの接続性問題はメーカ自身の問題であり、解決できなければそのメーカの製品は市場で淘汰される。
  2. マルチベンダの接続性に関しては、デジタル複写機のプリンタ機能のようにPCの周辺機器としての接続性は、接続性の向上がユーザベネフィットだけでなく、メーカベネフィットに直接結び付くため、放置しても接続性は確保される(接続性のない製品は市場で淘汰される)。

  1. 事務機器の中にPCの機能が取り込まれ、たとえばデジタル複写機が情報ネットワークの中の画像入出力ターミナルのようなコミュニケーション機器に進化していくとすれば、新たな標準化が必要である。
  2. しかし、サリュテーション、JetSendなど現在活発に標準化活動の行われている領域であり、また、この問題はInternet、OSの技術/業界動向と密接に絡んでおり事務機器の世界だけでまとめられる問題ではなく、JBMAとして具体的成果をあげるのは難しい。

 

(2)平成10年度の取組み

 



 

1.9オフィスカラーTF 主査 中山 謙一郎

 

(1)活動概況

  1. JBMAカラーピッカーの試用版(96成果)を使って会員企業による評価を行った結果、問題なしと判断された為,8月の政策検討小委員会へJBMS化提案を行い承認された。10月にJBMS 原案「JBMAカラーピッカー」をJBMS推進小委員会へ提出、同小委員会の審議を経て、最終原案を作成中である。
  2. 通産省「21世紀の異機種画像機器間の色管理のありかた」に関する調査研究委員会へJBMAの代表としてオフィスカラ−TFの主査が参加、6月に報告書が発行され、JBMAの関係者に配布した。
  3. 6月のISO/IEC JTC1/SC28本会議にてJBMAカラーピッカーは規格候補として取り上げられない事が決まった、との報告を受けた。

 

(2)今後の課題

カラ−マネ−ジメントに関係する出力機器メーカー間の共通の課題について、JBMAの中で討議する場を設ける必要がある。このための提案書を作成して政策検討小委員会に報告し,当TFの活動を終結する。

 


[p1〜p13][p14〜p18][p19〜p23][p24〜p28] [p29〜p31][p32〜p36][p37〜p40][p41〜p47][p48〜p50]


最終更新日: 2002/07/231

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